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2011年07月19日

祠や屋敷神さまは処分されない方が良い!

高齢化が進み

ご夫婦ともに亡くなられると

ご遺族の方で
神棚を、処分しないといけないと
思われる方は多い。

処分とは
神社に納めて御炊き上げを行うことです。

亡くなられた方とは別にお暮らしの
息子さんや娘さんのご自宅に
神棚がある場合は
神棚の処分はこれで良いと思う。


されど
その家に、屋敷神や祠、
廷内社などが
お祀りしてある場合は
粗末になるから処分するという考えは
ご一考願えればと思う。

こちらも、仏教系のものは
基本的にお寺にお願いするようにお話し
しているが、いずれの場合も
そのままお祀りするなどのほうが
良いと私は思う。

実際、祠のいわれや
祖先の恩など深くお感じにならずに
簡単に考えて
処分された方々の
その後の
状況をを見てきた、、、あまり幸は多くない。

屋敷神や廷内社を
処分をするとは、その家の祖先が
過去に於いて
その神さまの御陰で
助かったことを断つことではなかろうか?

過去に、本来危ない目にあった家が
その神さまに助けられればこそ、今のその人や家が
あるわけだから
その昔、祖先が神さまに助けていただけなかった状態に
その家や人の運命が
修正されるというか
戻ってしまってもおかしくないと、私は感じる。

もちろん、一生懸命お祓いは行うが
それは、こちらの言い分を伝えるだけで
神さまがどう思われるかは、わからない。

私のお祓いが力不足かもしれない、と悩んだが
私に障りは今のところ起きていない。

しかし、最近はこのことを含め依頼者に
以下のようにお話しするようにした。

処分を考える人は
大概自分が死んだ後、その先を心配して
子供や孫が粗末にしたり
するのではないだろうかと
危惧されておられる場合が多い。

ですが、時が来て
お子さん方も年を取れば
様々な人生経験から、またそのときに
神さまについて考えるであろうから
依頼された方が、お元気なあいだは
できる範囲で、無理なく
神さまのお世話をなされたら
いかがでしょうか?とお話しすることにした。

すると、理解される方は意外に多い。

地域の神さまや
ふるさとの氏神様も一緒で
私たちの祖先を御加護くださってきた。

助けていただくとは
今日も明日も普通ということです。

宝くじが当たることでも
大もうけ話が舞い込むことでもない。

人間生きていれば
病気やけがもするでしょう。

大難は小難ですみ、
また
人間万事塞翁が馬、の言葉ではないですが
苦難が起きても
少しでも良い方向に、お導きくださるのが
実はありがたい御加護ではないでしょうか?

私は、単なる宮司であり
神さまの代理者ではありません。

ただ、まだまだ短い神主経験から
そう思うのです。

内容にもよりますが
理解されない場合は
その手のお祓いは
お断りすることがあります。










  

Posted by 矢野高貴 at 22:43Comments(0)神社