神棚を考える、、。

矢野高貴

2013年11月19日 21:01

今の時期、
おそらく私に限らず
全国の里里の小さな
神社の宮司さんの家々では
年末の神宮大麻の頒布準備に
追われているのでは無いだろうか。

私も、その渦中にいます。


私は、無理に神棚を祀ることを強要しません。
勿論、お祀りしていただくことは
とても大切なことです。

宮司さん、神棚祀らせなくていいですか?
息子さんや娘さんが
結婚され独立されたなどの
ご両親が、時折お尋ねになります。

そのようなとき
だいたい以下のような
話の展開になります。
恐れ多くも
語らせていただきますと、、、。

ご本人に、お祀りしたい。
そういうお気持ちが
おありならば、
お祀りなさることは
多いに良いことですが
無理矢理、お祀りさせても、いかがでしょう?
と、お答えします。

大概の方は、なんでと怪訝そうです。

私が、祀らないと、いかんよ!って
若い夫婦に説教の一つもしてくれて
若夫婦が渋々でも神棚祀れば、
父母大安心という
ところなのでしょうが、、、。

ただ、私は以下のように説明をするのです。

お父さんとお母さんには
悪いけれど、嫌々祀らせても
何も良いことがないって、何かの時に
逆ギレじゃないけど、
文句言われるかもしれませんよ。
本人たちに、その気持ちがないとね、
神棚お祀りしたから、
宝くじが当たるわけでも
会社で出世するわけでも、
お給料が上がるわけでも無いです。

昔の人は、家に神様があちこちにいらして
例えば火の回り、台所、水回りつまりは井戸です。
天井や壁にも神様がいらして
家を守っていてくださる、それがわかっていて
感じていて、、、
家の上棟のとき
御幣を棟木に取りつけたりしたと思います。
その名残ですね、、、。

今の若い人は、
良いことがあるなら祀るって言うかもしれない。
でもね、昔から自然、
風が吹けばそれが強すぎると
農家の人は困る、
しかし、
吹かなきゃそれも害虫が増えたりして
困る、雨も一緒、
降らなくても困る
降りすぎてもこりゃ又困る。

自然が、過剰になにか起こすと
今日と明日が同じじゃ無くなるんです。
これは、田舎も都会も一緒。

だから、ホントは今日と明日が同じように
穏やかにすごせるのが、
実は一番大切なんです。
その心境になかなか
お若いうちはならないんですよ。

日常が平穏、これが幸せだって
なかなか思えない。
ご主人が、朝仕事に向かわれ、
夕方当たり前に
帰宅して、
子供が朝学校に行って、
これも当然夕方
帰宅する、
家ではお母さんが
ご飯を用意してくれている。
この当たり前に、
感謝する、、これがなかなか難しい。

それでも人生いろいろ起こりますよ。

実は、私
東北の震災の後
被災地では、神棚をお祀りする方々は
激減するのでは無かろうか?
と思っていたのです、

なにぶん大変な目に合われたのですから、、
しかし、仮設住宅に、大麻頒布を行ったら
多くの方がお祀りされたと聞きました。

日本人なんですね、
先祖からのホントのことが、
ちゃんと伝わっている
日本人なんですよ。

だから、もう少し年を取れば
そういうお気持ちになるかもしれない。
それまでは、
無理には
やらせないほうがいいですよ、、、、。

希に希に
その後お祀りなさることを
耳にすることがございます。

私は、我欲からのみで
神棚はお祀りして
ほしくは無いのです。

前回の
リーフレットの写真
いくら携帯のカメラとはいえ酷いので
最撮。




















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